お正月の風物詩・箱根駅伝。
皆さんは、出場大学がどうやって決まっているか知っていますか?
また、何故関西の大学が出場していないのかと不思議に思ったことはないでしょうか?
今回は、そんな疑問を解決したいと思います。
箱根駅伝出場校2019 条件や決め方は?
箱根駅伝に出場できるチームは通常20校です。
内訳はシード校の10校と予選会通過の10校、それに関東学生連合の1チームを併せ全21チームが出場します。
それぞれの決め方を解説します。
シード校
2018年大会で10位以内に入った大学は、翌年の出場枠を獲得します。
これをシード校といい、予選会への参加は免除されます。
2019年大会のシード校は、青山学院大、東洋大、早稲田大、日本体育大、東海大、法政大、城西大、拓殖大、帝京大、中央学院大です。
予選会通過絞
予選通過校は駒澤大学・順天堂大学・神奈川大学・國學院大學・明治大学・東京国際大学・大東文化大学・中央大学・国士舘大学・山梨学院大学・上武大学
(関東学生連合チームはオープン参加・日本大学は関東インカレ成績枠です)
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シードを獲得できなかった大学は予選会に出場、上位10チームが箱根駅伝に出場できます。
予選会は、毎年10月の第2土曜日に行われます。
予選会のコースは陸上自衛隊立川駐屯地内から立川市市街地を通過、昭和記念公園内がゴールとなっています。
2018年から距離は今までの20kmからハーフマラソン(21.0975km)の距離に変更されています。
予選会は出たいと言えば出場できるわけではなく条件があります。
①シード校以外の大学
②関東地区(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木、山梨)の大学及び大学院のみ
③箱根駅伝及び、予選のエントリー回数が4回までの選手(大学院に進めばリセット)
④2017年1月1日~2018年9月30日までに10000m34分以内の選手を10名以上揃えていること
特別枠
2019年大会は第95回の記念大会のため特別枠が設けられています。
①関東インカレ成績枠
2014年~2018年の関東インカレ総合得点の累計が最も多い大学に第95回箱根駅伝の出走権が与えられるというものです。
すでにシード権を獲得している大学が関東インカレ成績枠に該当した場合は、2番目以降の大学が繰り上がって関東インカレ成績枠で出場することはありません。
今回は日本大学が関東インカレ成績枠で箱根駅伝の出走権を獲得しており、予選会は免除されています。
②出場校増枠
記念大会(90回、95回と5年ごと)は出場校が2校増枠され、22校となり、関東学生連合を併せた23チームが出場します。
関西の大学が出場できない理由は?
東洋大が4年ぶりの往路優勝!/箱根駅伝往路詳細 – 箱根駅伝 https://t.co/82ChwM1QtY #箱根駅伝 #箱根駅伝2018 #東洋大学 #速報
— 日刊スポーツ (@nikkansports) January 2, 2018
お正月に全国放送される箱根駅伝、出場しているのは関東圏の大学です。
どうして、関西の大学が出場していないのだろうと不思議の思う方もいると思います。
男子大学三大駅伝のうち、出雲駅伝、全日本大学駅伝は、全国から選出された大学が出場します。
箱根駅伝の正式名は「東京箱根間往復大学駅伝競走」と言い、関東学生陸上競技連盟が主催する大会です。
つまり、箱根駅伝は関東の地方大会なので、関西の大学が出場できないのです。
では、何故、こんなに箱根駅伝の知名度が全国的に上がったのでしょうか?
箱根駅伝は、1920年から始まり、1979年の第55回大会から1982年の第66回大会までテレビ東京がテレビ中継をしていました。
もともと読売新聞が主催していたこともあり、翌年の第67回大会からは日本テレビに放映権が移り全国放送を開始。
それを見た中高生のランナーたちが、「自分もこの舞台に立ってみたい!」と関東の大学に進学したいと思うのは自然な流れです。
その結果、全国から有力なランナーが関東に集中し、実力は東高西低となっています。
それは、出雲や全日本大学駅伝で上位入賞するのが関東の大学が多い事からも分かります。
大学側もお正月に全国放送がある箱根駅伝は新入生を獲得するための絶好の機会でもあり、駅伝に力を入れるのです。
青山学院大学の原晋監督は前回大会優勝後、新聞に
競技人口を増やす一手として箱根駅伝のエンターテインメント性をどんどん出すべきだろう。
メディアに露出して魅力を発信することこそ普及につながる。
地方創生という観点からも全国化は有効で、地方の大学が出場できれば地域の活力になる。
と、私見を掲載しています。
原監督の言うことも分からなくもないのですが、全国一を争う大会は全日本があります。
その棲み分けはどうするのかってこともありますから、個人的には箱根駅伝は今まで通り関東の大学による大会でよいのではないかと思っています。
箱根駅伝出場校偏差値一覧
【箱根駅伝選手紹介🏃♂️】
石田康幸(いしだ やすゆき)選手
早稲田の「THE一般組」を体現する選手。どんな区間でも安定して走ることが出来る。最後の箱根駅伝絶対にベストの走りを見せてくれるに違いない!#箱根駅伝頑張れワセダ#石田康幸#箱根駅伝2018
MT pic.twitter.com/48Ozrtvm6l— 早稲田大学応援部 (@WU_ouen) January 2, 2018
2019年大会に出場する大学を偏差値を調べてみました。
箱根駅伝の順位との関係性はあるのでしょうか?
※偏差値については多少前後する可能性があります。
1. 早稲田大学 66.4
2. 明治大学 62.6
3. 青山学院大学 61.7
4. 法政大学 60.2
5. 中央大学 59.3
6. 順天堂大学 56.9
7. 國學院大學 55.1
8. 駒澤大学 52.8
9. 東洋大学 50.4
10. 日本大学 49.5
11. 大東文化大学 47.2
12.国士舘大学 47.0
13. 神奈川大学 46.2
14. 拓殖大学 44,7
15. 東海大学 43.6
16. 日本体育大学 42.7
17. 帝京大学 42.5
18. 山梨学院大学 40.0
19. 城西大学 38.6
20.東京国際大学 37.3
21. 上武大学 37.1
22.中央学院大学 36.8
大学にはスポーツ推薦枠というのがあり、その数は同じではないそうです。
スポーツ推薦枠に選ばれない場合は一般入試を受けなければいけません。
箱根駅伝出場校の中でダントツ1位の早稲田大学ですが、スポーツ選手が入学するスポーツ科学部であれば62前後。
MARCH(マーチ)と呼ばれる明治、青学、立教、中央、法政とほぼ同じくらいとなります。
箱根駅伝上位チームの偏差値が高いことから、走ることだけやっていれば速くなるというわけではないんですね。
誰もが将来陸上を続けることができるわけではないのですから、文武両道を目標としている選手が多いのではないでしょうか。
まとめ
・箱根駅伝に出場できるのはシード校と予選会通過絞
・箱根駅伝は関東の地方大会のため関西の大学は出場できない
・箱根駅伝の出場校の中で1番偏差値の高いのは早稲田大学
箱根駅伝の面白さに着目してテレビ中継が始まり、今やお正月は箱根駅伝を見ないと始まらないというファンも多いのでは?
改めて考えると関東の地方大会があんなに盛り上がるっていうのも不思議ですが、それだけ魅力ある大会だということです。
2019年もどんなドラマがうまれるのか楽しみですね。