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箱根駅伝の距離や人数は?コースや時間&ルールや1区走り方も!

お正月の風物詩・箱根駅伝、これを見ないと1年が始まらない!という人も多いのではないでしょうか。

箱根駅伝のルールを知っていればもっと楽しく見れるのでは?

今回は、2019年の箱根駅伝の基本的なルールについて解説したいと思います。

 

箱根駅伝距離や人数は?

 

箱根駅伝は、往路107.5km復路109.6km10人のランナーが2日間に渡って襷をつなきます。

チームエントリーは12月10日前後16名までです。

 

区間エントリーは12月29日、箱根駅伝を走る選手10名、補欠6名以内です。

当日エントリー変更は、レース当日の開始1時間10分前にメンバー変更を受付ます。

区間エントリーされた選手が必ずしも当日走るわけではありません。

 

メンバー変更も戦略のひとつ、他のチームとの戦力を比べて温存していた有力選手をこれぞという区間に配置するのです。

 

また、けがで調整が遅れている選手は補欠に回り、当日まで出場できるかを見極めます。

当日エントリー変更は区間エントりーの入れ替えはできません。

 

あくまでも、区間エントリーされていた選手と補欠選手の間で行われます。

区間の距離は次の通りです。

 

※2018年の第94回大会で4区、5区の距離が変更されています。

 

往路(1月2日)

・第1区 21.3km 大手町・読売新聞社前~鶴見

・第2区 23.1km 鶴見~戸塚

・第3区 21.4km 戸塚~平塚

・第4区 20.9km 平塚~小田原

・第5区 20.8km 小田原~芦ノ湖

 

復路(1月3日)

・第6区 20.8km 芦ノ湖~小田原

・第7区 21.3km 小田原~平塚

・第8区 21.4km 平塚~戸塚

・第9区 23.1km 戸塚~鶴見

・第10区 21.3km 鶴見~大手町・読売新聞社前 

 

箱根駅伝のコースや時間は?

それぞれの区間のコースの特徴を解説します。

第1区 

ほぼ平坦なコースですが、新八ツ山橋の上り坂、六郷橋の下り坂があります。

8時に大手町をスタートし、鶴見での襷リレーは9時2~5分頃です。

 

第2区 

大勢の人が沿道で応援することから「花の2区」と呼ばれます。

5区の距離短縮により、現在、2区と9区が最長区間となりました。

さらに、長い上り坂の「権太坂」や、急勾配が続く残り3kmの「戸塚の壁」が選手を苦しめます。

また、「ごぼう抜き」や「ブレーキ」が起こることが多い区間でもあります。

鶴見で襷を受け取った選手達は、10時10分前後に戸塚へ到着します。

 

第3区 

海岸沿いを走る時間帯が多く、海風が選手の走りに影響を及ぼすこともあります。

遊行寺の下り坂で脚を使うと、湘南海岸の平坦な道でペースを落としてしまうこともある難しいコースです。

戸塚をスタートし、平塚での襷リレーは約1時間後の午後11時15分前後です。

 

第4区 

唯一20kmを切る区間でしたが、2018年大会から10年ぶりに20.9kmへと変更になりました。

今までは、距離も短く、10区間の中で比較的走りやすいと言われていた4区。

1年生など箱根駅伝初出場といった選手が多くエントリーされていました。
 
ただ、距離が延長され、アップダウンがこまめにあるため、選手選びが難しくなっています。

平塚をスタートした選手たちは正午を20分ほど過ぎた頃に小田原に到着します。

第5区 

今や「花の2区」より注目される「山上り」の5区。

選手の負担を軽減するため、2018年から距離が20.8kmと距離が短縮されました。

ただ、箱根湯本駅から16.2kmの標高874m地点まで一気に駆け上がり、そこからは一転して下るコースは過酷な区間であることに変わりありません。

このコースに特化した選手の育成が箱根駅伝の勝敗を決めると言っても過言ではありません。

小田原で襷を受け取った選手達は、芦ノ湖に13時30分頃ゴール、2018年、往路優勝を果たした東洋大学のタイムは5時間28分29秒でした。

第6区 

5区とは反対に山を下る6区は、朝早いスタートのため、時には積雪のため滑って転倒する危険性もあります。

しかし、選手達は転倒を怖れずに時速25kmのスピードで駆け下ります。

山を下った後、平坦な道となってからの約3kmはうまくペース配分しないと、脚をなくすことがある難しいコースです。

芦ノ湖を8時にスタートし、小田原へは1時間掛からずにゴールする選手もいます。

 

第7区 

往路の4区同様、比較的走りやすい区間です。

しかし、山から吹き下ろす風、海沿いを走ると海風が選手の走りに影響が出ることも!

さらに、徐々に気温が上昇するため、気温の変化が体調に変化を与える可能性もあります。

小田原は9時頃スタートし、平塚での襷リレーは10:05頃の予定です。

 

第8区 

8区のポイントは海風、遊行寺の上り坂です。

背中に受ける直射日光も体力を消耗する原因になりそうです。

11時15分前後から選手達が戸塚へ到着しますが、この頃になると繰り上げスタートになってしまうチームも出てきます。

 

第9区 

往路の「花の2区」と同距離、同コースを走ります。

2区とは逆に後半7km以降に権太坂の上り坂が待ち受けており、そこまでスタミナを温存できるかが鍵となります。

鶴見へは12時25分前後から選手が到着、トップと最下位では30分近い差が開くこともあります。

9区まで来るとファンの興味は優勝争いと同じくらいシード争いへ向けられます。

 

第10区 

序盤のアップダウンから平坦な道を走るコースは、ビル風と観客からのプレッシャーの中で走らなければいけません。

2018年は青山学院大学が往路を5時間28分34秒でゴール、往路復路併せて10時間57分39秒のタイムで総合優勝を果たしました。

 

ルールや1区走り方も!

これを知っていれば、あなたも箱根駅伝通というルールと、駅伝で重要な1区の走り方について解説します。

まず、「外国人留学生」です。以前は、山梨学院大学、日本大学など限られた大学でしか見られなかった外国人留学生ですが近年では多くの大学に見られるようになりました。

 

そもそも外国人留学生にルールはあるのでしょうか?

 

外国人留学生はチームエントリーが2名、区間エントリーが1名と制限されています。

留学生はケニアなどアフリカ出身の選手が大多数を占め、個人のタイムでは日本人選手は敵いません。

 

ただ、駅伝は1人で走るものではないため、強力な外国人留学生がいるから優勝はできないのです。

それが駅伝の面白さでもあります。

 

次に、レース終盤で聞く「繰上げスタート」です。

 

繰上げスタートとは?

 

交通規制の関係もあり、トップ選手から一定時間過ぎると、選手が来るのを待たずにスタートするルールになっています。

 

2区、3区は10分、それ以降は20分が過ぎると繰り上げスタートとなります。

 

また、往路のスタートは1位のチームから10分以内はタイム差でスタート、10分以上タイム差がついているチームは10分後に一斉にスタートします。

復路は見た目の順位と正式な順位が違ってくるため、シード権争いが分かりにくくなることもあるのです。

 

箱根駅伝においては、すべての区間にブレーキがないことが優勝につながってきます。

特に1区で出遅れると2区に余程のスター選手がいない限り、最後までリズムに乗ることができません。

 

過去には、現在日本の長距離界のトップランナーといっていい大迫傑選手や、佐藤悠基選手などスピードランナーが序盤から先頭に立ち、レースを作る走りを見せていました。

しかし、近年は選手の実力が拮抗し、終盤まで団子状態で走ることが多くなっています。

 

トップで襷を渡すため、六郷橋の下り坂でラストスパートの掛け合いとなり、鶴見中継所へ数名で駆け込んでくる傾向があります。

トップ争いができなくても、トップが見える位置で襷を渡すのが1区の最低限の役目となります。

 

まとめ

箱根駅伝の区間はそれぞれ特徴があり、それにあった選手を配置することが重要です。

特にスタートダッシュの1区、箱根の山走る5区、6区にどんな選手が走るのかが注目されます。

10,000mのタイムがいいからと言っても箱根駅伝で好成績を残すことができない選手もおり、駅伝の難しさを感じます。

2019年の箱根駅伝を楽しむため、ルールはしっかりと頭に入れておきたいですね。

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ひらり
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