2018年に本屋大賞を受賞して話題となった『かがみの孤城』が昨年末から公開中で、すでに映画館に足を運んだ映画ファンからも高評価を獲得しています。
現在映画館で上映されている『すずめの戸締り』や『スラムダンク』など、話題性の高い作品もありますが、是非一度は鑑賞してほしい『かがみの孤城』についてご紹介したいと思います。
かがみの孤城 あらすじ
主人公、中学生の女の子「こころ」は、通っている中学校では居場所がなく、部屋に引きこもる生活を送っていました。ある日、部屋の鏡が突然光り出して、鏡の中に入ると、そこはお城の中で同じくらいの年齢の子どもたち6人が居ました。
そこに狼のお面を被った少女が現れ、自分を「オオカミさま」と呼び、城のどこかにある「鍵」を探して、見つけた者には願い事を叶えると話します。
それを聞いた子どもたちは、戸惑いつつも鍵を探し始めます。その場にいた7人は皆同じ境遇で、探しているうちに少しずつ打ち解けて、距離を縮めていきますが、事件が起こってしまいます。この7人が集められた理由、鍵の居場所、子どもたちの思惑とは?感動の物語が今、始まります。
かがみの孤城 おすすめの4つの理由
①こころ温まるストーリー
見る人の心に寄り添う優しいストーリーに、優しい気持ちになることができる作品となっています。それぞれの抱えた事情や、思惑、感情に共感でき、没入感のある作品となっているのではないでしょうか。
②伏線が多い
作品の中には、伏線がたくさんあり、最後にはしっかり伏線を回収してくれるところが高評価を得る理由の一つとなっています。すべての点と点がつながって、一つの線となるような伏線回収は見ていて「なるほど!」と気持ちの良い終わりを迎えることができるのではないでしょうか。
③自分の世界を広げてくれる
偶然居合わせた7人の世界は、「学校」ですが、作中の「お城」もまた当人たちからすると一つの世界となり、居心地の良い大事な場所となっていきます。常識に捉われて自分の「世界」を絞らない、広げていこうと思える作品となっています。
④子どもにも大人にも刺さるメッセージ性
学生である子どもたちや、「学校」という世界が息苦しいと思う子どもたちには、城に居合わせた7人の気持ちや感情に響くものがあるのではないでしょうか。また、作中にも登場する大人にも注目で、子どもたちに寄り添うことのできる大人で、居場所を作ってあげられる存在として、子どもたちに「与えられること」や子どもたちから「与えられるもの」を考えさせられる内容となっています。
映画を観てから原作を読むのがおすすめ
上映時間では足りないのではないかと思うほど、内容の濃い小説『かがみの孤城』。その原作と比べても違和感がなく、納得のいく形に仕上がっているのは、映画監督を務めた「原恵一」監督と脚本を務めた「丸尾みほ」さんの手腕と言えると思います。
しかし、劇場版では描ききれなかった部分もたくさんあります。映画館で作中の世界観や物語をしっかりと把握したうえで、小説で改めて感動するストーリーや様々な背景を味わってみてはいかがでしょうか。
かがみの孤城が映画館で鑑賞できるのはいつまで?
2022年12月23日から公開されている『かがみの孤城』。映画館での上映はいつまでなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
公式の発表はされていませんが、ネット上での予測は「2月上旬~中旬」とされています。徐々に話題となっている作品で、日本アカデミー賞を受賞することで、さらに話題性が高くなる可能性があり、「2月下旬~3月上旬」までは上映されるのではないでしょうか。
とはいえ、あくまで予測のため気になる方は早めに鑑賞することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか。第46回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を、話題の高い『すずめの戸締り』や『ONE PIECE FILM RED』に並んで受賞した『かがみの孤城』。感動するストーリーや、様々な事情を抱えた現代を生きる人たちへの強いメッセージ性のある今作は、見る人を惹きつけるものがあります。
また、先週から本編上映後に登場人物の“その後”を描く、追加特典映像が上映されることが発表されています。追加特典などで、映画館も盛り上がってきていますので、気になる方は是非一度鑑賞してみてくださいね。