今年の7月15日にアメリカ・オレゴン州で世界陸上2022が開幕します。陸上競技の最高峰の大会である世界陸上は、オリンピックやワールドカップと並び世界3大スポーツイベントの一つとも言われています。2020年東京オリンピックから進化を遂げた選手の姿や、日本期待の新星たちの活躍など、見どころ満載の世界陸上2022。
今回は世界陸上2022の日程や開催地、また、注目選手についても解説いたします。
世界陸上2022日程は?
世界陸上の日程は下記の通りです。
大会名 | 2022 World Athletics Championships |
通称 | オレゴン22(Oregon22) |
開催期間 | 2022年7月15日(金)~7月24日(日) |
世界陸上は通常、奇数年の8月~9月に開催されています。本大会も2021年8月6日~15日までの日程で開催が予定されていました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京オリンピックが1年延期となり、世界陸連は日程の再調整を行いました。偶数年での開催は史上初となります。
世界陸上2022開催地は?
世界陸上の開催地は下記の通りです。
開催地 | アメリカ合衆国・オレゴン州ユージーン |
会場 | ヘイワード・フィールド |
時差 | 日本が16時間進んでいます。 |
会場となるヘイワード・フィールドはオレゴン大学が所有していて、アメリカ陸上競技の聖地とも言われています。世界陸上の開催が決定後に改修工事が行われ、2020年10月にお披露目となりました。
日本とオレゴン州は16時間の時差があり、昼夜逆転となります。日本で観戦しやすい19時頃はオレゴン州では真夜中のため競技はありません。また、現地時間の午前中に行われる競技は、生中継の場合、日本では真夜中の放送となりますので、多くの競技を観戦しようと思ったら、寝不足覚悟で臨む必要がありそうですね。
オレゴン州ユージーンの7月の気候は、最高気温28℃、最低気温11℃程度で、雨はほとんど降りません。また、日照時間が長く、日の入り時間は20時30分頃となります。前回の世界陸上は高温多湿なドーハでの開催でしたので、ドーハ大会に比べると今大会は快適に競技を行えると思います。
世界陸上2022注目の3選手!
世界陸上オレゴン大会の代表選考は、ほとんどの競技が5月開催の日本選手権での結果で決定します。マラソンに関しては、昨年12月から選考レースが始まっていて、男子は4大会、女子は3大会の結果で代表が決まります。ということで、現時点ではまだ世界陸上オレゴン大会の代表に内定している選手はいませんので、今後の選考会で注目したい選手をご紹介いたします。
山縣亮太選手(男子・短距離走)
陸上競技の中で人気が高く、花形競技である男子100m。その男子100mで昨年6月、サニブラウン選手が持っていた日本記録を0.02秒更新する9秒95の日本新記録をマークしたのが山縣亮太選手です。2020年東京オリンピックの男子100mでは惜しくも予選敗退となってしまいましたが、4×100mリレーでは決勝進出を果たしています。もちろん、男子100mでの活躍にも注目が集まりますが、山縣亮太選手は2016年のリオデジャネイロオリンピック4×100mリレーの銀メダリストでもあるので、世界陸上オレゴン大会ではリレーでのメダル獲得に大いに期待がかかります。
池田向希選手(男子・20km競歩)
陸上競技の中でもマイナーなイメージがある競歩ですが、2020年東京オリンピックでは、陸上競技の中で唯一日本人がメダルを獲得したのが20km競歩です。
池田向希選手が銀メダル、山西利和選手が銅メダルと、表彰台に2人の日本人選手が並びました。池田向希選手は現在23歳で、今回の世界陸上オレゴン大会、そして2024年のパリオリンピックも狙える選手ではないでしょうか。世界陸上オレゴン大会ではぜひ世界1位の座を手にしてほしいですね。
不破聖衣来選手(女子・中距離・長距離走)
陸上界の「ふわちゃん」こと不破聖衣来選手は、拓殖大学女子陸上部の1年生で、2021年の国内主要大会のタイトルを総なめにしてきたスーパールーキーです。2022年1月に開催された全国女子駅伝での13人ごぼう抜きは記憶に新しいのではないでしょうか。2021年12月には女子10000mの日本歴代2位のタイムも叩き出し、女子陸上界のニューヒロインとなった不破聖衣来選手の今後の活躍に注目が集まります。
その他の注目選手は?
今回ご紹介した3人以外にも、男子100mと200mで日本歴代2位の記録を持つサニブラウン・アブデル・ハキーム選手や、まだ24歳という若さで男子10000mの日本記録を持つ相澤晃選手など、他にも世界陸上オレゴン大会での活躍を期待できる日本人選手は沢山います。これから始まる代表選考会の結果に注目です。
まとめ
今回は2022年7月に開催予定の世界陸上オレゴン大会の日程や開催地、注目選手についてまとめてみました。陸上大国であるアメリカで開催される今大会は、時差が16時間あるため生中継で観戦するには少し気合が必要ですね。しかし、「世界最速の男」が決定する瞬間は日本中がテレビに釘付けになるのではないでしょうか。2020年東京オリンピックでの陸上競技では2つのメダル、そして7人の選手が入賞を果たしています。今回の世界陸上ではその結果を上回る日本人選手の活躍を期待しています。