11月16日~18日にロシアのモスクワで行われたグランプリシリーズ・ロシア杯で優勝した羽生結弦選手。
グランプリファイナルへの出場は決めたものの、フリーの本番前公式練習のジャンプ着氷の際に転倒、右足に怪我をしてしまいました。
今回はグランプリファイナルの出場者と結果、羽生結弦選手の怪我の状況について解説したいと思います。
羽生結弦グランプリファイナル2018結果は?
グランプリファイナル2018は12月7日~9日までカナダのバンクーバーで行われます。
現時点でファイナル進出が決まっている男子シングルの選手は次の通りです。
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— 集英社スポルティーバ (@webSportiva) November 20, 2018
羽生結弦(日本)
宇野昌麿(日本)
ミハル・プレジナ(チェコ)
セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア)
ファイナルに出場できるのは6名、後の2人は誰になるのでしょうか。
11月23日から25日に行われるグランプリシリーズ最終戦・フランス杯に出場する選手が有利になりそうです。
まず、ネイサン・チェン選手(アメリカ)は、アメリカ大会は1位だったので、5位以内で出場が決定します。
アレクサンドル・サマリン(ロシア)はカナダ大会で4位もフランス杯で1位であれば自力で出場決定、2位の場合は他の選手の順位次第となります。
ただ、羽生結弦選手が怪我の影響で出場できない場合は、7位の選手の出場可能となります。
その場合は、羽生結弦選手と同じカナダ・トロントのクリケットを練習拠点にしているチャ・ジュンファン(韓国)が繰り上がる可能性があります。
男子シングルの日程(時間は日本時間)
ショートプログラム;12月7日 12:45~13:31
フリー:12月8日 14:35~15:39
※グランプリファイナルの結果については分かり次第追記します。
羽生結弦選手の優勝の可能性
グランプリファイナルに出場予定している選手の2018-2019シーズン・パーソナルベストを確認しましょう。
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1.羽生結弦:297.12
2.ネイサン・チェン:280.57
3.宇野昌麿:277.25
4.ミハル・プレジナ:257.98
5.チャ・ジュンファン:254.77
6.セルゲイ・ヴォロノフ:254.28
7.アレクサンドル・サマリン:248.78
スコアから優勝を予想すると間違いなく羽生結弦選手が優勝となります。
羽生結弦選手の得点はフィンランド大会でのものです。
もし、ロシア大会でけがをせず、羽生結弦選手が思い描いた演技が出来ていれば300点は超えていたでしょう。
羽生結弦選手が万全であれば今シーズンのメンバーの中に彼の上に行く選手はいないと思っています。
羽生結弦選手の怪我の状況
<フィギュア・ロシア杯>松葉杖をついて表彰式に登場した羽生結弦は黄金に輝くメダルを胸にファンにお礼を述べる(撮影・小海途 良幹)― スポニチ Sponichi Annex スポーツ https://t.co/Ddq5zQiP5H
小海途神様✨ pic.twitter.com/Qb9r5XcRwC
— blue_cosmos (@BluecosmosH) November 18, 2018
12月17日、フリー前の公開練習でジャンプの着氷に失敗し転倒。
古傷の右足首に怪我を負ってしまいました。
痛み止めを打ちフリーに強行出場、みごと優勝を果しましたが、その代償は大きなものになりそうです。
その怪我がどんなものなのか、グランプリファイナルに出場が可能なのかを調べてみました。
羽生結弦選手の怪我は現時点で、「前下脛腓靱帯(ぜんかけいひじんたい)損傷」「三角靱帯損傷」「腓骨(ひこつ)筋腱損傷」の疑いと発表されています。
全治3週間と伝えられていますが、これは間違いで、3週間は安静にする必要があるのです。
本格的なトレーニングを3週間後に再開できるかどうかも分からないですし、ちょうど3週目に始まるグランプリファイナルに出場できるわけがありません。
あるとしたら初見が間違っていて、すぐに練習を再開できたという場合のみです。
ただ、羽生結弦選手は「グランプリファイナル出場に向けて全力で治療します」とコメントを発表しています。
この言葉に嘘、偽りはないでしょう。羽生結弦選手は全力で治療するのです。
逆境をも力に変えてきた羽生結弦選手ですからもしかしたら?と期待もしてしまいます。
大会後の会見で羽生結弦選手は
「ロシア大会では構成の難しさを落として演技をすることができたが、このままの構成でグランプリファイナルや全日本選手権を勝てるとは思えない。けがの回復から調整まで考えると、全日本選手権も厳しいかもしれない」
年内の2つの大会に出場するかどうかについて
「ちょっとわからない。自分のやりたいスケートができるのかどうかも含めて考えないといけない」
とコメントしています。
個人的には今シーズンは休養に充てるべきと思っています。
オリンピックを2連覇し、グランプリファイナルは4勝しているのですから、何を無理して出場する理由があるのでしょうか。
オリンピックのように痛み止めを打ってまで出る必要はないのです。
全世界のファンが見たいのは羽生結弦選手自身のやりたいスケートです。
選手生命を縮めるようなことは絶対にしてほしくない、無理をして演技する羽生結弦選手は見たくありません。
羽生結弦選手はグランプリファイナル、全日本選手権のチケットを購入している人に申し訳けないと思うのかもしれません。
ファンはそんなことより、今後羽生結弦選手の演技が見られなくなるほうが悲しいのです。
まとめ
グランプリファイナルへの出場可否については12月3日まで意思表示が必要です。
羽生結弦選手が出した結論を尊重しますが、年内の出場は見送るべきと思っています。
報道や一部ファンは羽生結弦選手なら奇跡を起こして出場するのでは?なんて言ってますけど、奇跡を起こしてまで出場する必要はありません。
まずはじっくり休養し、治療に専念してほしいと思います。