8月18日よりインドのジャカルタで開催されているアジア最大のスポーツの祭典、アジア大会。
陸上競技は大会中盤の8月25日から始まります。
大会前半の競泳はメダルラッシュで盛り上がっていますが、陸上競技も競泳に続きたいところです。
今回は、陸上競技の花形・100mと4X100mRに出場するケンブリッジ飛鳥選手の大会スケジュールやプロフィールについて調べてみました。
ケンブリッジ飛鳥アジア大会の結果は?
ケンブリッジ飛鳥選手は、アジア大会代表選考会を兼ねた6月の日本選手権で10秒14で山縣亮太選手の2位となり、アジア大会の代表へ選出されました。
代表に選出されたものの、「納得いくレースができず悔しい結果」とし、アジア大会に向け「大事なところで勝ちきれる選手になりたい」とコメントしています。
現在、日本の短距離選手のレベルが上がっており、国内での争いも激しくなっています。
ケンブリッジ飛鳥選手自身も、山縣亮太選手、桐生祥秀選手を国内のライバルとして常に刺激を受けているとのこと。
桐生祥秀選手が日本人初の9秒台をだした時も、「悔しいという気持ちより負けられない」と思ったそうです。
国内で切磋琢磨できるライバルがたくさんいることは、選手たちにとって代表になるだけでも大変になると同時にレベルの向上につながっていきます。
今大会でのライバルの1人とされていた、中国の謝震業選手が右足首の負傷のため欠場を発表しましたが、チームメイ山縣亮太選手や、中国の9秒台ランナー蘇炳添選手もおり、メダル獲得は容易ではありません。
近年、中東の選手も力をつけており、アフリカ勢の帰化選手など、ライバルは中国だけではなさそうです。
しかし、アジアでメダルを獲得できなければ、世界で戦うことはできません。
100mではケンブリッジ飛鳥選手と山縣亮太選手がワンツー、4X100mRでは金メダル獲得くらいの結果を期待したいところです。
※結果については分かり次第追記します
ケンブリッジ飛鳥アジア大会のスケジュール&テレビ放送は?
ケンブリッジ飛鳥選手の出場予定種目:100m、4X100mR
☆8月25日(土)/100m予選/21:00~/TBS系列 20:30~
☆8月26日(日)/100m準決勝/20:50~/TBS系列 20:30~/決勝は23:30~
☆8月29日(水)/4X100mR予選/23:15~/TBS系列 20:40~
☆8月30日(木)/4X100mR決勝/21:10~/TBS系列 20:40~
陸上競技は、大会中盤の25日から始まります。
100m予選は25日、26日が準決勝、決勝とハードなスケジュールになります。
また、4X100mRは予選が29日、決勝が翌日の30日です。
4X100mRで日本チームはリオ五輪、世界選手権と結果を残してきただけに金メダル獲得を期待してしまいます。
アンカーを務める予定のケンブリッジ飛鳥選手はリレーに加え、100mでも国際大会では初となる個人種目のメダルも狙っています。
今年9秒91を2度出した中国の蘇炳添選手は強敵ですが、ケンブリッジ飛鳥選手も追い風参考記録ながら9秒98を記録したこともあります。
心身ともに万全の体制で臨めば個人初タイトルは見えてくるのではないでしょうか。
ケンブリッジ飛鳥のプロフィールや成績は?
プロフィールは以下の通りです。
本名:ケンブリッジ飛鳥アントニオ・けんぶりっじ あすか アントニオ
生年月日:1993年5月31日生まれ/ジャマイカ出身
大学:日本大学卒業
所属:ナイキ
自己ベスト:100m 10秒08(2017年)
200m 20秒62(2016年,2013年)
成績:2016年リオデジャネイロ五輪 4X100mR 銀メダル
日本選手権(2016年) 100m 優勝
ケンブリッジ飛鳥選手は、ジャマイカ人の父と日本人の母との間に長男としてジャマイカで生まれ、2歳の時に大阪に移住しています。
小学生の時はサッカーをしていましたが、足が速かったため中学に入ると陸上を始めたそうです。
高校生の時は日本ジュニア陸上競技選手権大会で200mに出場し初優勝を果たします。
日本大学時代には、ウサイン・ボルト選手が所属するジャマイカの名門「レーサーズ・トラッククラブ」に短期留学も経験。
しかし、けがの影響の思うような走りができない時期もあったようです。
けがを完治させ、社会人1年目で全日本選手権で優勝、リオデジャネイロ五輪の代表となり、100mは準決勝まで進出しました。
4X100mRではアンカーを務め、日本の銀メダルに貢献しています。
リオ五輪後にプロアスリートへ転身、昨年の世界選手権後はアメリカのアリゾナ州フェニックスの陸上チーム「ALTIS(オルティス)」でトレーニングに参加しました。
世界選手権では4X100mR決勝に出場できず、チームメイトの銀メダルをスタンドから見守ったときの悔しさがあったそうです。
その悔しさが海外での武者修行をするきっかけになったのかもしれません。
チームでは、フォームを細かく直され、足の着き方、足を上げた時の安定感などを徹底的に指導されたそうです。
新しいフォームでアジア大会で結果が出れば、2020年東京五輪に一歩前進することができるのではないでしょうか。
まとめ
ケンブリッジ飛鳥選手はアジア大会に向けたインタビューで「アジア大会初出場ですが、しっかり自分の走りをしていい結果を残したい。
日本選手権のタイムだと勝つことは難しい。残り少ないけれど、もう1段階上のレベルの走りができるように準備したい」と答えています。
陸上短距離界では世界に通用しない時代が続いていますが、ケンブリッジ飛鳥選手をはじめ、山縣亮太選手、桐生祥秀選手らが、その壁を破ってくれるのではないでしょうか。
その一歩となるアジア大会での活躍を楽しみにしています。