8月18日から9月2日まで、インドネシアのジャカルタで行われるアジア大会。
実施競技は40競技462種目にもなるアジア版のオリンピックで、セパタクローや武術太極拳、プンチャック・シラットなどアジア圏ならではの競技も行われます。
そんな競技の中で注目されているのは、やはり日本のお家芸・男子柔道です。
リオ五輪金メダリストから、2020年東京五輪の代表を目指す若手選手まで、幅広い世代の選手が出場予定です。
今回は、男子柔道の日程やテレビ放送、日本代表選手のプロフィールなどについて調べてみました。
アジア大会男子柔道のスケジュール&放送日程は?
男子柔道は8月29日より競技が開催されます。
日程は次の通りです。
☆8月29日(水) 60kg級/66kg級 TBS系列20:00~ BS-TBS/23:00~24:00
☆8月30日(木) 73kg級/81kg級 TBS系列/20:00~ BS-TBS/23:00~24:00
☆8月31日(金) 90kg級/100kg級/100kg超級 TBS系列/20:00~ BS-TBS/23:00~24:00
柔道のルールは?
試合時間4分間のトーナメント方式で争われます。
時間内に勝敗が決まらない場合は、ゴールデンスコア方式の延長戦に入ります。
延長戦は時間無制限です。
敗者復活戦は、準々決勝の敗者で対戦、勝者は別ブロックの準決勝の敗者と3位決定戦を行います。
そのため、3位は2人となります。
2018年1月よりルール改定が行われ、ゴールデンスコアにおける決着は、技ありと一本による攻撃ポイントと反則負けのみとなりました。
リオ五輪で採用されていた指導差だけでの決着は撤廃、「有効」は廃止されています。
昨年、試験導入段階で廃止された「技あり」2つによる「合わせ技一本」は復活しました。
また、指導3で「反則負け」となるため、新ルールで行われたグランドスラム・デュッセルドルフ大会では珍事が!男子100kg超級の決勝戦で両者が指導3の反則負けとなり、ともに準優勝となったのです。
特に、重量級は動きが少ないので今大会でも金メダルなしという決着があるかもしれません。
日本代表選手のメンバーやプロフィールは?
男子柔道の個人戦のメンバーは以下の通りです。
●王子谷 剛志・おうじたに たけし
1992年6月9日生まれ/大阪府出身
所属:旭化成株式会社
186cm/145kg
出場種目:100kg超級
成績:2017年世界選手権 無差別級・銅メダル
2018年グランドスラム 100㎏超級・銀メダル
●飯田 健太郎・いいだ けんたろう
1998年5月4日生まれ/神奈川県出身
所属:国士舘大学
188cm/100kg
出場種目:100kg級
成績:2017年グランドスラム 100kg級・金メダル
2017年ユニバーシアード 100kg級・銀メダル
●ベイカー 茉秋・べいかー ましゅう
1994年9月25日生まれ/東京都出身
所属:日本中央競馬会
178cm/90kg
出場種目:90kg級
成績:2016年リオデジャネイロ五輪 90kg級・金メダル
2018年グランドスラム 90kg級・銀メダル
●佐々木 健志・ささき たけし
1996年7月16日生まれ/山口県出身
所属:筑波大学
171cm/81kg
出場種目:81kg級
成績:2017年東アジア選手権 81kg級・金メダル
2018年グランドスラム 81kg級・銀メダル
●大野 将平・おおの しょうへい
1992年2月3日生まれ/山口県出身
所属:旭化成株式会社
170cm/73kg
出場種目:73kg級
成績:2016年リオデジャネイロ五輪 73kg級・金メダル
2018年グランドスラム 73kg級・金メダル
●丸山 城志郎・まるやま じょうしろう
1993年8月11日生まれ/宮崎県出身
所属:ミキハウス
166cm/66kg
出場種目:66kg級
成績:2017年グランドスラム 66kg級・銀メダル
2018年グランドスラム 66kg級・銀メダル
●志々目 徹・ししめ とおる
1992年3月8日/宮崎県出身
所属:学校法人了徳寺学園
163cm/60kg
出場種目:60㎏級
成績:2017年グランドスラム 60kg級・金メダル
2018年グランドスラム 60kg級・金メダル
注目の日本代表選手は?
今大会のメンバーはリオ五輪の金メダリストが3人揃っていますが、今回注目したいのは2020年東京五輪の星と言われている100㎏級の飯田 健太郎選手です。
父、姉、弟が柔道選手という柔道一家で育った飯田 健太郎選手ですが、子供の頃は柔道だけでなく、サッカー、野球を掛け持ちしていたそうです。
そんな飯田 健太郎選手が柔道に専念するきっかけとなったのが小学6年生の時の「全日本小学生学年別柔道大会50kg級」。
準優勝となったことから中学進学後は柔道1本に絞って打ち込むようになりました。
昨年、2月にパリで行われたグランドスラム大会では高校生でありながら金メダルを獲得、周囲を驚かせました。
現在は、国士舘大学でアテネ五輪100kg超級金メダリストの鈴木桂治さんの指導を受けてます。
鈴木桂治さんも「大きな期待が持てる選手」と高く評価しており、まだまだこれから伸びしろ十分なのです。
飯田 健太郎選手の強さは、成長に合わせて階級を上げているため、組み手や技がしっかりしており体重に頼ることがないことです。
また、いろいろなスポーツを経験したことが柔道にも生かされていると自負しているようです。
さらに、記憶力がよく、1度対戦するとどんな負け方をしたかは忘れないとか、対戦相手の対策に役立てているそうです。
代表最年少の飯田選手がアシア大会でどんな活躍を見せてくれるのか、とても楽しみです。
まとめ
2014年の仁川大会で柔道は、男女個人、団体併せて金6、銀4、銅5の合計15個のメダルを獲得しました。
今回からは2020年東京五輪でも正式種目となる男女混合団体戦も加わりますのでメダル獲得数増が期待されます。
柔道は全競技の中で最も結果が求められる競技で、選手にとってもプレッシャーがかかるのではないでしょうか。
日本柔道は代表になることも狭き門のため、今大会でメダルを獲得することが東京五輪代表へ一歩近づくことになります。
韓国、モンゴルといった強豪国の選手たちに勝つのは簡単なことではありませんが、メダル目指して頑張ってほしいです!
男子柔道の準決勝、決勝は日本時間で23:00~24:00と少し遅い時間帯になりそうですが、テレビの前から熱い応援を送りたいですね。